東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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「支援者の支援」の必要性・ケア宮城

みなさんこんにちは。宮城駐在員三浦です。

2月21日(土)支援者の支援を広げる「TOMONY」フォーラムに参加しました。TOMONYは2012年2月、東日本大震災の被災者支援にあたる全ての人々の支援を目的に設立されました。東日本大震災発災後、被災した方々を支援するために多くの団体が被災地に入りました。また、県内で支援活動を行っている団体の中には、被災者でありながら支援活動を行っていたケースもありました。

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2011年4月、発災から僅か1か月後、被災して何らかの心に傷を受けた子どもたちを支援するために、宮城県内の発達心理士、臨床心理士の有志が集まって「ケア宮城」を立ち上げ、家族のケアと家族以上の時間を過ごす教員のケアを教育委員会と連携して行うと共に被災地で支援活動を行う支援者のケアを行いました。ケア宮城は国際NGO「プラン・ジャパン」の支援を受けて被災地3県で子どもに関わる全ての人、被災者支援を行う人のケアを行いました。


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基調講演に登壇したケア宮城代表、畑山みさ子先生は「支援者自身もケアが必要。心の支援者は自分自身の精神的健康の大事です。」と話していました。

被災地では、応急仮設住宅から恒久住宅(災害公営住宅)への移転が始まりました。新たなコミュニティ形成支援や応急仮設住宅に残る住民の支援など様々なケースで支援者が携わっています。TOMONYスーパーバイザーの金香百合先生は、「これからは、生活支援や心の相談などを行う専門的な支援活動を行っている人たちの支援が必要になってくる。情報の共有、組織間の連携、専門機関の協力が必要になってくる」と話していました。


文責/三浦圭一

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2015年2月21日 21:52