東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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女性の視点を防災に!「国際地域女性アカデミーinTohoku」

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5年に1度開催される「国連防災世界会議」が先月3月に仙台で開催され、世界187カ国・地域の代表が集まり向こう15年の世界の防災・減災行動指針となる「仙台防災枠組」が採択されました。

同時に、政府間の協議の裏でも、全国各地でNPO/NGO/企業や市民団体を中心に数多くの防災に関するプログラムが実施されました。

その中に、女性の視点を防災の取り組みの中に入れていこうという「国際地域女性アカデミーinTohoku」というプログラムがあります。

このプログラムは、災害に強いしなやかな地域社会づくりのため、東北と海外から復興や防災の活動に携わる女性たちが30名ほど集い、体験や知恵を共有し、市民社会側からの行動を提案することを目的としています。

2月に東北(岩手、宮城、福島)で活躍する女性達が仙台で合宿形式で各々の取り組みや人となりを理解し合い3月の本番に向けた話し合いを行いしっかりと準備を整え、3月には2日間をかけて海外からの女性リーダーと東北の女性リーダー達とで親睦を深めたり、お互いの取り組みを学び合い、地域や国を越えた今後の女性の視点を入れた防災について語り合いました。

わたくしは微力ながら女性アカデミーの実行委員として、当プログラムに参加者する女性リーダー候補を紹介をさせて頂き、JCNとしても「後援」という形で応援しました。

3月12日(木)の最終日には、プログラムの成果を発表する「オープンフォーラム」が南三陸町ベイサイドアリーナで開催され2月、3月で行われたプログラムの成果発表と、登壇者と会場に集まった全員が「わたしコミット(災害時にわたし、家族、地域を守るために今できること)」を連防災世界会議に向けてアピールしました。

当日は、このプログラムを牽引してきたウィメンズアイ代表の石本さんの強い想いに突き動かされて、フィギアスケート安藤美姫さんや堂本暁子さん、南三陸町の佐藤仁町長もゲストとして会場に駆け付け、プログラムに参加した東北3県と海外の女性達と一緒に防災について対話し、最後に「わたしのコミット(災害時にわたし、家族、地域を守るために今できること)」を宣言しました。このメッセージは南三陸町の中学生から国連防災会議に出席する人たちに託され閉会しました。

いまだに日本社会全体が「男性の視点」を中心に動いている中で、とくに防災の世界はジェンダーバランスが悪いと言われる中で、プログラムの内容も去ることながら、社会へのアピールという意味でもとても重要な会議であったと強く感じました。

このプログラムに関わらせて頂いたことをこの場をお借りして関係者一同に感謝申し上げます。

文責/池座剛

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国際地域女性アカデミー http://watohoku.com/
ウィメンズアイ http://womenseye.net/
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2015年4月 5日 10:40